こんにちは!乗馬インストラクターのかずまるです。
3月に入ると「そろそろ乗馬始めようかな」「冬の間お休みしてたけど、また乗りたいな」って気持ちになる人が増えてきます。
春って、乗馬を始めるのにも再開するのに最高の季節なんですよ!
気温がちょうどいいし、馬も動きやすくなってくるし、景色もきれいだし。
でも!正直な話、春のシーズンインって、ただなんとなく「よし乗ろう」ってやるとけっこう失敗するんです😢
久しぶりに乗って体が悲鳴を上げたり、馬具が劣化してて焦ったり、馬の春特有の状態に戸惑ったり……。
この記事では、春のシーズンを気持ちよくスタートするために、事前にやっておくべきことをまるっとお伝えします。
初めて春を迎える人にも、毎年シーズンインしてる人にも使えるチェックリスト形式でまとめましたので、ぜひ保存しておいてください!
それではやっていきましょう!!
目次
まず知っておきたい:春の馬は「別の生き物」になってる
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんけど、これほんとなんです(笑)。
冬の間、馬は代謝が落ちてじっとしていることが多い。
毛並みも冬毛でもこもこしてて、動きも少し緩やか。
でも、春になって気温が上がり始めると、馬のテンションが一気に上がります。
春の馬に起きる主な変化:
- 換毛(冬毛から夏毛へ)が始まって、体がかゆくなる→掻いて欲しいから体を寄せてくる
- 気温上昇でエネルギーが有り余ってきて、テンションが上がりやすい→普段ビックリしない場面で驚く
- 草が生え始めると食欲が爆発する(放牧してる馬は特に)→草に夢中で引っ張られる
- 発情サインが出始める(メスの馬は特に気分が不安定になりやすい)→急に機嫌が悪くなったり、後ろに馬がいると蹴ろうとする
これを知らずに「久しぶりに乗ろう!」ってやると、「あれ、この馬こんな馬やったっけ?」ってなることがあります。
特に冬の間乗ってなかった人は要注意です。
発情のサインが強く出てる馬には要注意です。
いつもと馬の様子が違っているなと感じたら、「発情しているな」と落ち着いて対処できるように事前に上記の情報を覚えておいてください。
それだけで、落ち着いて対処できるようになりますよ🐎
不安に思うことがあれば気軽にスタッフに相談してくださいね!
馬の扱い方が理解できるようになります🐎
イラストでわかるホースコミュニケーションを読んでの解釈|馬が変わる10の実践ポイント【初心者必読】 | 馬と向き合って18年
【チェックリスト①】馬具・道具のメンテナンス
シーズンインで一番やりがちな失敗が「馬具の劣化に気づかないまま乗り始めること」です。
冬の間使ってなかった馬具って、気づかないうちに傷んでることがあります。
革製品は特に、乾燥・ひび割れ・縫い目のほつれが進みやすい。
乗り始めてから「あ、これやばいな」ってなっても遅いので、シーズン前に全部チェックしましょう。
鞍(サドル)
- 革のひび割れ・乾燥がないか
- 縫い目のほつれがないか
- 革の柔軟性が保たれてるか(カチカチになってたら要メンテ)
- 木の部分(ツリー)に歪みや破損がないか
- 腹帯の革・バックル部分の状態
頭絡(ブライドル)・手綱
- 革のひび割れ・乾燥がないか
- バックルの動きはスムーズか
- 縫い目・革の接合部分に問題がないか
- 手綱のグリップ部分の劣化
ハミ(ビット)
- 錆び・変形がないか
- 関節部分がスムーズに動くか
腹帯・腹帯カバー
- 革やナイロンの劣化
- 金具の状態
これらを一気にチェックして、問題があるものは修理か買い替えが必要です😰😰
特に革製品はシーズン前に革クリームでしっかりケアしておくと、長持ちするし馬も快適です。
インストラクターへの一言メモ
生徒さんに「馬具チェックしといてね」って言っても、どこを見ればいいかわからない人も多いです。
シーズン前にインストラクターと一緒に確認する機会を作るのがおすすめです。

【チェックリスト②】自分の装備・乗馬グッズ
馬具だけじゃなくて、自分が使う道具も確認しておきましょう。
ヘルメット
- 内側のパッドの劣化・臭い
- 顎紐の状態
- 落馬や強い衝撃を受けたことがある場合は要買い替え(外見は問題なくても内部が壊れてることがある)
- 購入から3〜5年以上経ってるものは買い替えを検討
ヘルメットは安全に直結するので、ここは妥協しないでください。
「まだ使えそうやから…」ってなりがちですけど、命に関わる道具なので!
併せて読んでください!🐎
【現役乗馬インストラクター厳選】おすすめ乗馬ヘルメット5選|初心者が後悔しない選び方と本音比較 | 馬と向き合って18年
ブーツ・ショートブーツ+チャップス
- 革の状態・ひび割れ
- ソールの減り
- ファスナーの動き
キュロット(乗馬用パンツ)
- 縫い目のほつれ
- グリップパッドの剥がれ
- 生地の伸び・劣化
キュロット選びは大切ですね😊
【現役インストラクター厳選】おすすめ乗馬用キュロット完全ガイド|初心者が後悔しない選び方と人気モデル5選 | 馬と向き合って18年
手袋
- グリップの状態
- 破れ・穴がないか
プロテクター(ボディプロテクター)
- 使ってる人は劣化チェック
- 持ってない初心者さんは春のうちに検討を
【チェックリスト③】馬の春の健康チェック
乗り始める前に、担当馬や普段乗る馬の状態を確認しておきましょう。
換毛の状態
春の換毛期、馬の体はエネルギーをたくさん使います。
ブラッシングをしっかりして抜け毛を取り除いてあげることが、馬の快適さにつながります。換毛の量が多い馬は特に念入りにしてあげましょう。
「なんか今日馬が落ち着かないな」って思ったとき、体のかゆさが原因のことがあります。
乗る前にしっかりブラッシングして、かゆそうな部分(首の付け根、お腹まわりなど)を確認してあげましょう!
体重・体型の変化
冬の間に太ってる馬、逆に少し落ちてる馬、様々です。
春になって動き始めると体型も変わってくるので、腹帯の締め具合も変わることがあります。
「いつものところで締めてたらゆるい・きつい」ってことが起きやすい時期なので注意が必要です🐎
蹄の状態
冬の間に削蹄・装蹄のサイクルが変わってることがあります。
乗り始める前に蹄の状態を確認して、問題があれば装蹄師さんに診てもらいましょう。
春から活発に動かし始めると蹄にも負担がかかります。
ワクチン・駆虫
春は多くの乗馬クラブでワクチン接種や駆虫が行われる時期です。
担当の馬の予防接種スケジュールを確認しておきましょう。
特に競技会に出る場合は、ワクチン接種の証明書が必要なことも。
馬のことをもっと知りたい方はこちら!
『馬のきもち』を読んだら乗馬が別競技になった話|インストラクターが本気で推す“馬目線”の教科書 | 馬と向き合って18年

【チェックリスト④】自分の体の準備
冬の間乗ってなかった人、あるいは乗馬以外の運動をあまりしてなかった人は特に注意してほしいのがここです。
「久しぶりに乗ったら翌日筋肉痛で動けなかった」ってやつ、経験ある人いませんか?(笑)
乗馬って見た目よりずっと体力使います。
特に内ももとお尻まわりの筋肉は、普段の生活ではなかなか使わない部分なので、冬の間にすっかり落ちてることがあります。
シーズン前にやっておくといい体の準備:
- 体幹トレーニング(プランク・ブリッジなど)
- 内もものストレッチ・強化(ワイドスクワットなど)
- 股関節のストレッチ(乗馬の動きに直結する)
- 背筋・腰まわりのストレッチ
いきなりハードなトレーニングじゃなくていいです。10〜15分のストレッチと軽い筋トレを2週間続けるだけで、シーズンインのしんどさがぜんぜん違います。
最初の数回は短めに乗る
久しぶりの場合、最初の乗馬は30〜40分くらいに抑えておくのが賢明です。「久しぶりで楽しい!もっと乗りたい!」って気持ちはよくわかりますけど、体が対応できてない状態で長く乗ると翌日ひどいことになります(笑)。
1週目:30〜40分 2週目:45〜60分 3週目以降:通常ペース
このくらいのペースで体を慣らしていくのがおすすめです。
【チェックリスト⑤】春の乗馬で気をつけること
装備や体の準備だけじゃなくて、春特有の「乗り方の注意点」もあります。
馬のテンションが高い日の対処法
春になってテンションが上がってる馬に乗るとき、焦って抑えようとするのは逆効果です。まずウォームアップを長めにとって、馬のエネルギーを発散させてあげましょう。
「なんか今日元気ありすぎるな」って感じたら、最初の15〜20分は常歩だけで馬を落ち着かせることを優先してください。
急いで速歩・駈歩に移行しようとすると、馬がバタつきやすくなります。
急な気温変化に要注意
春って天気が変わりやすいですよね。
僕も毎日天気予報とにらめっこしています🤷♂️🤷♂️
朝は暖かくても昼から急に冷えることがあります。
乗馬するときは天気予報をしっかり確認して、急な気温変化に備えた服装で来ることをおすすめします。
馬も気圧や気温の変化に敏感です。
低気圧が近づいてる日は馬が落ち着かないことがよくあります。「なんか今日変だな」と思ったら気圧チェックしてみてください。
意外と当たります(笑)。
花粉の問題
これ、意外と見落とされがちなんですけど、春は花粉が多い季節です。
馬も人間と同じように花粉症になることがあります。
目やに・鼻水・くしゃみが増えてたら花粉の影響かもしれません。
乗馬する人間側も、花粉症がある場合は薬を飲んで来ることをおすすめします。
目がかゆくて集中できない状態で乗ると、それだけで安全面のリスクが上がります。
服装の注意
春は「ちょっと涼しいかな」くらいの気温でも、乗馬すると意外と汗をかきます。
特に乗り始めて20分くらいから体が温まってくるので、脱ぎ着できるレイヤードスタイルがおすすめです。
- インナー:吸汗速乾素材
- ミドル:薄手のフリースやトレーナー
- アウター:脱ぎやすいウィンドブレーカー
スタート時は少し寒いくらいでOK。
乗り始めたらすぐ暖かくなります。
【体験談】僕が春のシーズンインで失敗した話
ここで少し僕の失敗談を(笑)。
インストラクターになりたての頃、春のシーズンインで馬具チェックを怠ったことがあります。
冬の間ほとんど使ってなかった腹帯の革がひび割れてて、乗馬中にバックルのところが破れてしまったんです。
幸い馬から落ちるような事故にはなりませんでしたが、ヒヤッとしました。
それ以来、シーズンインのときは必ず全ての馬具を一つひとつチェックするようにしています。
道具のメンテナンスって面倒に感じることもあるけど、自分と馬の安全に直結することなので。
面倒くさがった自分を反省した出来事でした。
もう一つ。
ある年の春、久しぶりに乗る生徒さんが「大丈夫です、乗れます!」って言い張って1時間乗り続けたことがあります。
翌日「筋肉痛で歩けません」ってメッセージが来ました(笑)。
それからは「最初は必ず短めに」って強めに言うようにしています。
春のシーズンイン まとめチェックリスト
最後に、この記事で紹介した内容を一覧にまとめておきます。プリントして使ってもらえると嬉しいです!
馬具・道具のチェック
- 鞍の革・縫い目・ツリーの状態
- 頭絡・手綱の状態
- ハミの状態
- 腹帯・金具の状態
- 革製品に革クリームでケア
自分の装備チェック
- ヘルメット(衝撃歴・使用年数)
- ブーツの状態
- キュロットのグリップパッド
- 手袋の状態
馬の健康チェック
- 換毛の状態・ブラッシング
- 体重・体型の変化(腹帯調整)
- 蹄の状態確認
- ワクチン・駆虫スケジュール確認
自分の体の準備
- 体幹・内もものトレーニング開始
- 股関節・背筋のストレッチ
- 最初の数回は短めに乗る
春の乗り方の注意点
- テンションが高い日はウォームアップ長めに
- 天気・気圧の変化に注意
- 花粉症対策(自分・馬)
- レイヤードスタイルで来る

おわりに
春の乗馬シーズン、準備をしっかりしておくと最初の一乗りがぜんぜん違います。
「久しぶりに乗ったけど、思ったより体動いた!」「馬の状態もちゃんと確認できてた!」って感じでスタートできると、そのあとのモチベーションも上がります。
逆に最初の一乗りで「体がしんどかった…」「馬具のトラブルがあった…」ってなると、テンションが下がりやすい。最初の印象って大事なんです。
このチェックリストを使って、今年の春も気持ちよくスタートしてくださいね。一緒に楽しい乗馬ライフを作っていきまし
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