乗馬プロテクター完全ガイド|エアバッグと固定式の選び方

おすすめ書籍・商品レビュー

年間174件。

これ、何の数字かわかりますか?

2017年度に記録された、乗馬関連事故による骨折件数です。

同年の騎乗回数は約164万回で、事故発生率自体は0.38%とそこまで高くはありません。

でも「年間174件の骨折」と聞くと、ちょっとドキッとしませんか?

しかも骨折が起きやすいのは、実は上級者じゃない。

累積騎乗回数が200回未満、つまり乗り始めて間もない初心者に落馬が多いというデータがあります。

「落馬なんて自分には関係ない」と思っていた方、ちょっと待ってください。

消費者庁のデータでも、乗馬クラブにおける初心者による事故が最も多く、事故の約3割以上が骨折など1か月以上の治療が必要な重傷になっています。

馬は500kg以上の生き物。

そこから落ちたときのダメージは、想像以上です。

だからこそ、プロテクターが必要なんです。

ヘルメットと同じように、プロテクターは「転ぶかもしれないから着る」じゃなくて「転んだときに命と体を守るために着る」ものです。

この記事では、乗馬歴19年のインストラクターである僕が、プロテクターの種類・選び方・おすすめ商品を本音で解説します。

読み終わったら「これにしよう!」って決められるはずです😊


目次

そもそも乗馬プロテクター、なぜ必要なの?

「え、落馬なんてしないでしょ…」

初心者の方はそう思いがちです。

でも乗馬は、どんなに経験を積んでも落馬のリスクをゼロにはできません。

馬は生き物です。

急な音や虫に驚いて暴れることもあるし、ちょっとしたバランスの崩れが落馬につながることもある。僕自身も19年乗り続けて、「あっ、ヤバい!」と思った瞬間は何度もあります。

落馬したとき、人間の体で一番危険なのは「背中・腰・肋骨」です。

地面に叩きつけられるダメージは想像以上。

プロテクターなしだと、打撲程度で済む衝撃も骨折につながることがあります。

だからこそ、プロテクターはヘルメットと同じくらい大切な安全装備なんです🏇


乗馬プロテクターの種類:大きく分けて2タイプ

乗馬用プロテクターは、大きく分けると「エアバッグ式」と「固定式(ハードフォーム型)」の2種類があります。

さらに固定式には「全体を守るベスト型」と「背中だけを守るバックプロテクター型」があります。

それぞれの特徴を見ていきましょう!


🚀 タイプ①:エアバッグ式プロテクター|落馬の瞬間を守る最新技術

hit-air エアバッグプロテクター Hモデル

エアバッグ式プロテクターは、近年急速に普及している最新モデルです。

仕組みを一言で言うと「落馬した瞬間に自動でエアバッグが膨らんで体を守る」もの。

鞍とプロテクターをワイヤーで接続しておき、落馬で馬からライダーが一定の距離を離れた瞬間にキーボールが抜けてガスが放出。

首・背中・胸・脇・お尻を瞬時にエアバッグが包み込んで衝撃を吸収してくれます。

hit-airのHモデルは、乗馬クラブの意見をもとに改良された乗馬専用設計のモデル。

特に「落馬時にお尻の左右を怪我しやすい」というリアルなフィードバックをもとに、ヒップ周りまでカバーするよう進化しています。

Hモデルの主な特徴

項目内容
保護範囲首・背中・胸・脇・お尻(ヒップ左右まで)
作動方式ワイヤー接続→落馬時に自動展開
繰り返し使用CO2カートリッジ交換で何度でもOK
対象男女兼用(XS〜XL)
保証メーカー1年保証

エアバッグ式のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 着用中は薄くて軽い&動きやすい
  • 通気性が高く、夏場も蒸れにくい
  • 保護範囲が広い(特に首・腰まわり)
  • 固定式ではカバーしにくい部位もガード

⚠️ デメリット

  • 価格が高め(Hモデルは約4万円前後)
  • 作動後はCO2カートリッジの交換が必要
  • ワイヤーの定期点検が必要
  • 下馬時にワイヤーを外し忘れないよう注意

僕がレッスンで生徒さんを見ていると、エアバッグ式は「着ていることを忘れてしまうくらい軽くて動きやすい」という声が多いです。

固定式のゴツいプロテクターを嫌がる人でも、エアバッグ式なら抵抗なく毎回つけてくれるので、インストラクターとしてはとても安心します😌

ただ、下馬時にワイヤーを外し忘れると膨らんでしまいます😰😰

僕も膨らんでしまったことがあって、切ない気持ちになりました(笑)


🛡️ タイプ②:固定式プロテクター ベスト型|コスパ重視の定番モデル

乗馬プロテクター ベストA(ブラック)

固定式のベスト型プロテクターは、乗馬の定番装備です。

ハードフォームやEVAなどの素材でできたパッドが、ベスト型に縫い付けられていて、着るだけで背中・胸・脇腹を守ってくれます。

このプロテクターベストAは編み上げタイプなので、サイドの紐で体型に合わせてフィット感を調整できるのがポイント。メンズ・レディース・ジュニアまで男女兼用で使えます。

ベスト型のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 価格がリーズナブル(エアバッグ式より手が届きやすい)
  • 構造がシンプルで、装着・管理が簡単
  • サイズ調整しやすい(編み上げタイプ)
  • 追加のメンテナンスが不要

⚠️ デメリット

  • エアバッグ式と比べると保護範囲がやや狭い
  • 素材によっては蒸れやすい
  • 動きを多少制限することがある

「まずプロテクターを試してみたい」「コストを抑えたい」という初心者さんに特におすすめのモデルです。

僕の経験上、入門者の方はまずこういった固定式ベストで「プロテクターを着ける習慣」をつけるのが大事。

装備に慣れてきたら、エアバッグ式へのステップアップを考えてみてください👍


🔒 タイプ③:バックプロテクター型|背中に特化した専門ガード

SWING 乗馬バックプロテクター WPA1(ブラック)

バックプロテクターは、その名の通り「背中・脊椎の保護」に特化したモデルです。

乗馬で落馬したとき、地面に最初に当たりやすいのは後頭部・背中・腰。特に脊椎(背骨)へのダメージは後遺症が残るリスクもあるため、「背中だけはしっかり守りたい!」というニーズに応えるのがこのタイプです。

ベスト型との違いは、背面の保護に集中している点。

その分フロント(胸・脇)の保護はないので、上半身全体を守りたい場合はベスト型かエアバッグ式のほうが適しています。

逆に「背中の保護を強化したい」「すでにベスト型を持っているけど背中だけ補強したい」という方にはぴったりのアイテムです。

バックプロテクターのメリット・デメリット

✅ メリット

  • 背中・脊椎への保護性能が高い
  • 薄型で着こなしに干渉しにくいモデルも多い
  • ベスト型より動きやすいことがある
  • 男女兼用で使いやすい

⚠️ デメリット

  • フロントは保護されない
  • 単体では全体的な保護には向かない
  • 乗馬ウェアの上に着用するため、体型によってはズレることも

🤔 どのプロテクターを選べばいい?タイプ別おすすめ診断

迷ったらこの表を参考にしてみてください!

あなたの状況おすすめタイプ
乗馬を始めたばかり、まず試したい固定式ベスト型(プロテクターベストA)
安全性を重視したい・しっかり守りたいエアバッグ式(hit-air Hモデル)
軽さ・動きやすさを優先したいエアバッグ式(hit-air Hモデル)
背中の保護を強化したいバックプロテクター(SWING WPA1)
ベスト型と組み合わせて使いたいバックプロテクター(SWING WPA1)
予算を抑えたい固定式ベスト型(プロテクターベストA)

乗馬インストラクターとして伝えたい、プロテクター選びの3つのポイント

ポイント①:フィット感が命

サイズが合わないプロテクターは、つけていても意味がありません。

大きすぎると落馬時にずれてしまい、守るべき部位を守れなくなります。

逆に小さすぎると動きが制限されて、乗馬に集中できなくなる。

夏は薄着、冬はインナーを厚く着ることを考えると、サイズ調整の幅が広いモデルを選ぶのが安心です。

編み上げタイプやエアバッグ式(ウエストベルト調整)はこの点で優れています。

ポイント②:続けて着られるかどうか

これ、めちゃくちゃ大事です。

「安全のためにプロテクターを買ったけど、暑くて・重くて・着づらくて、いつの間にかつけなくなった…」というケースをたくさん見てきました。

プロテクターは着ていないと意味がない。 だから「毎回必ずつけたくなる」ような、自分に合ったものを選んでください。

軽くて通気性がいいエアバッグ式は、この点でも優れています。

ポイント③:メンテナンスのしやすさ

固定式は基本的にメンテナンス不要でシンプルですが、エアバッグ式は定期的な点検とCO2カートリッジの管理が必要です。

hit-airは年に1回程度(3年に1度は必ず)の定期点検を推奨しています。 メーカーで無料点検サービスも行っているので、活用してみてください。


僕自身のエアバッグプロテクター体験談

僕が初めてエアバッグ式プロテクターを着たときの正直な感想は、「え、こんな薄くて大丈夫なの?」でした(笑)

従来の固定式ゴツゴツプロテクターに慣れていたから、最初は不安だったんです。

でも実際に着て馬に乗ってみると…驚くくらい動きやすい!

そして一度、騎乗中に馬が急に動いてバランスを崩したとき、プロテクターが膨らみかけた(作動する直前で持ちこたえた)感覚があって。

あのとき「ちゃんと動くんだ」って実感できて、以来ずっと愛用しています。

インストラクターとして生徒さんに勧めるときも、エアバッグ式は「最初は高いと感じるけど、その価格分の安心感は絶対にある」と自信を持って言えます。

プロテクターはお守りじゃなくて、本当に体を守るもの。 ぜひ本気で選んでほしいです😊


エアバッグプロテクターを使う前に知っておきたいこと

エアバッグ式プロテクターを使う際、いくつかの注意点があります。初心者の方がやりがちなミスも合わせて紹介しますね。

🔴 よくあるミス① ワイヤーをつけ忘れる

エアバッグは、鞍とワイヤーで接続することで機能します。

鞍に繋がないまま乗っても、落馬時にエアバッグが展開しません。

乗る前のワイヤー接続を習慣にしましょう。

🔴 よくあるミス② 下馬時にワイヤーを外し忘れる

ワイヤーをつけたまま馬から降りると、安全装置が外れてエアバッグが作動します。

膨張音で馬が驚いて非常に危険です。

必ず下馬前にワイヤーを外す習慣をつけてください。

🔴 よくあるミス③ 作動後にカートリッジを交換しない

一度エアバッグが膨らんだら、必ずCO2カートリッジを新品に交換してから使用してください。

交換なしで使ってもエアバッグが展開しません。


まとめ:あなたに合ったプロテクターで、安心して乗馬を楽しもう!

今回紹介したプロテクターをおさらいします。

商品タイプこんな人向け
hit-air Hモデルエアバッグ式安全性・軽さを最優先したい人
プロテクターベストA固定式ベスト型まず試したい・コスパ重視の人
SWING バックプロテクターWPA1バックプロテクター型背中の保護を強化したい人

乗馬は馬と一緒に楽しむ素晴らしいスポーツですが、安全装備はその楽しさを支える大切な基盤です。

「まだプロテクターをつけていない」という方は、今日から始めてみてください。

たった一度の落馬で、人生が変わってしまうことだってあります。

プロテクターをつけるだけで、その可能性をぐっと下げることができるんです。

安全に、楽しく、長く乗馬を続けるために。あなたに合ったプロテクターを選んでみてくださいね🐎✨


よくある質問(FAQ)

Q. エアバッグプロテクターはどのくらいで膨らむの?

A. 馬からライダーが一定距離離れた瞬間に作動します。

展開スピードは非常に速く、地面に当たる前に膨らむ設計になっています。

Q. CO2カートリッジはどこで買えますか?

A. 乗馬用品店やオンラインショップで購入できます。

購入時に自分のプロテクターの型番に対応するカートリッジを確認してください。

Q. 子どもにもエアバッグ式は使えますか?

A. hit-airのHモデルはXSサイズからあるので、体型が合えば使用可能です。

ジュニア向けには固定式ベストも選択肢に入れてみてください。

Q. プロテクターは毎回着ないといけないの?

A. はい、必ず毎回着用してください。

「今日は短いレッスンだから…」というときに限って事故は起きます。

習慣にすることが大切です。

Q. プロテクターはヘルメットと一緒に揃えるべき?

A. はい、ヘルメットとプロテクターはセットで考えてください。どちらが欠けても安全は守れません。


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