「ちゃんと指示通りに乗っているはずなのに、なぜか馬が言うことを聞いてくれない…」
「何年も乗っているのに、初心者から抜け出せない気がする…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実はそれ、**技術不足ではなく“無意識のNG動作”**が原因かもしれません。
乗馬はとても繊細なスポーツです。
自分では「何もしていないつもり」でも、
体の癖・力み・視線・呼吸が、すべて馬に伝わっています。
私は18年間、数えきれない初心者の方を見てきましたが、
伸び悩む人には、ある驚くべき共通したNGパターンがありました。
この記事では、
✅ 初心者が無意識にやりがちなNG動作10選
✅ 馬から見た「その時の本音」
✅ 今日のレッスンから実践できる改善策
を、インストラクターの本音で解説します。
読み終えた頃には、
「なぜうまくいかなかったのか」
「どう直せばいいのか」
が、はっきり見えるはずです。

目次
常に力んでいる(脱力できていない)
❌ NG動作
- 肩がすくんでいる
- 太もも・膝・ふくらはぎが常に緊張
- 手綱を「握りしめて」いる
- 緊張で上体が常にグラグラ
🐴 馬の本音
「ずっとブレーキかけられてる…しんどい」
「この人大丈夫かな、不安だな」
✅ 改善策
- 呼吸を最優先(吐く息を長く)
- 太ももは「挟む」ではなく「包む」
- 握る力は“赤ちゃんの手を持つ強さ”
👉 脱力=何もしない、ではありません。
余計な力を抜くことで、必要な扶助が初めて伝わります。
力が抜けると馬に対しての扶助もシンプルで分かりやすいものになります。
馬の思考が常にクリアになるように心がけましょう!🐎
手綱だけで操作しようとする
❌ NG動作
- 曲がらない → 手を引く
- 止まらない → さらに引く
🐴 馬の本音
「口ばっかり引っ張られるの、意味わからん…」
✅ 改善策
- 曲がる=視線+上体+脚が先
- 手綱は“結果を受け取る場所”
- 脚→体重→最後に手
手綱はあくまで馬の肩から頭までの操作でしかありません。
馬の体全体に扶助を送るためには、手綱だけでなく脚や体重移動といった複合的な合図が必要不可欠です。
視線が下を向いている
❌ NG動作
- 馬の首や地面ばかり見ている
- 自分の手元を確認してしまう
🐴 馬の本音
「どこ行きたいの?不安なんだけど…」
「人の体重を支えるのしんどい!」
✅ 改善策
- 行きたい方向の3〜5m先を見る
- 視線=進行方向のナビ
- 顔が上がると背筋も自然に伸びる
人が下を見て乗ってしまうと、
バランス→前に
前になる→馬の前肢、首、頭に負担がかかる
結果的にバランスが取りづらくなります。
自分のバランスは自分で支えられるようにしましょう!
鐙に頼りすぎている
❌ NG動作
- 鐙を踏み込む
- 立とうとする
- バランスを足で取る
🐴 馬の本音
「背中の上でドタバタされてる…」
✅ 改善策
- 鐙は「落ちないための保険」
- 体重は坐骨で受ける
- 鐙なし常歩で感覚づくりが最短ルート
鐙に頼らず騎座でバランスが取れるようになると、馬は驚くほどしっかり歩くようになります。
脚を出しっぱなしにしている
❌ NG動作
- 常に脚で挟んでいる
- 無意識に圧をかけ続けている
🐴 馬の本音
「それが普通なら、何に反応すればいいの?」
✅ 改善策
- 脚は“オン・オフ”が命
- 出す → 反応 → すぐ緩める
- 反応しない時だけ“意味のある追加扶助”
必要な時に必要な合図を送りましょう!
そうしないと馬はどんどん鈍くなります😥

上半身が固まりすぎている
❌ NG動作
- 背中が板みたい
- 腰が動かない
- 馬の動きに乗れていない
🐴 馬の本音
「背中に人形乗ってるみたい…」
「動きづらい。。。」
✅ 改善策
- 腰は“動かそう”としない
- 揺らされるのを許す
- 常歩で骨盤の前後運動を感じる
馬の動きに同調してついていくことが大切です。
体を固めてしまうと馬が「動けなく」なってしまいます。
力を抜いて、馬の動きについていくことだけに集中しましょう!
扶助を一度で通そうとする
❌ NG動作
- いきなり強い合図
- 失敗=もっと強く
🐴 馬の本音
「急に怒られた気分…」
✅ 改善策
- 弱 → 普通 → 強 の三段階
- 馬に“考える余白”を与える
- 反応したら必ず褒める(緩める)
人間と同様に、急に強く要求されると馬も戸惑います。
段階的に馬に対して、自分がして欲しいことを要求していくことで馬に理解してもらうことが大切です。
ミス=自分が悪いと思いすぎる
❌ NG動作
- 落ち込む
- 体が縮こまる
- 動きが小さくなる
🐴 馬の本音
「急に自信なくなったよね?」
✅ 改善策
- ミス=情報
- 「今の反応、どうだった?」
- 感情と操作を切り離す
馬の気持ち的にも、騎乗者が自信を持って乗ってくれると安心します。
一喜一憂せずに、一つ一つの合図に対しての馬の反応を確認しましょう!🐎
馬をコントロールしようとする
❌ NG動作
- 言うことを聞かせようとする
- 力で抑え込む
🐴 馬の本音
「敵なの?味方なの?」
✅ 改善策
- 操作ではなく対話
- うまくいった瞬間を大事にする
- 馬が楽な答えを選べる誘導
常に馬に強制していくのではなく、協力してもらうことを意識しましょう。
そういった謙虚な姿勢を馬は常に見ています。
「正解の形」だけを追いかける
❌ NG動作
- 見た目ばかり気にする
- 感覚を無視する
🐴 馬の本音
「形より、乗り心地なんだけど…」
✅ 改善策
- 正解は馬によって違う
- 感覚→結果→形の順
- 「今、楽?」を基準に
乗馬はどこまでいっても馬との共同作業です。
そもそも「正解」というものはありません。
馬と対話をしながら、その人馬なりの「最適解」を探していきましょう!

まとめ
初心者が伸び悩む原因のほとんどは、才能でもセンスでもありません。
ただ、「無意識のNG動作」に気づいていないだけなんです。
一つ直るだけで、馬の反応は驚くほど変わります。
今日のレッスンでは、
✔ 力みを抜く
✔ 視線を上げる
✔ 扶助を整理する
この3つだけ意識してみてください。
馬は、ちゃんとあなたを感じ取っています。
あとは、伝え方を少し変えるだけです。
頑張ってやっていきましょう!
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