「どうして自分ばかりがうまくいかないんだろう」
「もっとポジティブに生きたいのに、心がついていかない」
「将来が不安で、何をしても楽しめない」
現代社会を生きる私たちは、仕事、家庭、人間関係、将来の不安など、さまざまな悩みを抱えています。僕自身も、「やらなければいけないことに追われて、心が疲れてしまう」という経験が何度もありました。
そんな時に出会ったのが、『中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本』(合田周平・堀田孝之 著) です。
この本は、20世紀を代表する思想家・中村天風の人生哲学を、マンガ形式でわかりやすく学べる一冊。難しい理論をかみ砕いて伝えてくれるので、普段あまり自己啓発本を読まない人でも、すんなり理解できる構成になっています。
この書籍を読んで僕も少しずつ前向きに頑張れるようになりました!
目次
本の簡単な紹介
『中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本』は、ビジネス書や自己啓発本を読むのが苦手な人でも楽しく学べるように構成されています。
中村天風とは?
中村天風(1876-1968)は、かつて日露戦争に従軍した軍人であり、のちに実業家、思想家として活動した人物です。若い頃に重い結核を患い、死の恐怖と向き合う中でインドへ渡り、ヨガや哲学の修行を経験。その後、「心が運命を決める」という積極的人生観を確立しました。
彼の教えは、松下幸之助(パナソニック創業者)、稲盛和夫(京セラ創業者)、原敬(元首相)など、日本の名だたる経営者やリーダーたちや大谷翔平選手や松岡修造氏にも影響を与えたといわれています。
本書では、そんな天風哲学をマンガのストーリー仕立てで学ぶことができます。登場人物たちが日常の悩みを抱えながら天風の教えに触れ、心の変化を経験する姿を追体験できるので、「自分のことだ」と感じやすい構成になっています。
要点5選
1. 心が運命をつくる
人生は外部の出来事によって決まるのではなく、自分の「心の持ち方」で形づくられます。
不安や怒りにとらわれれば、その通りの現実を引き寄せ、逆に前向きな心でいれば物事は良い方向へと動いていきます。
前向きな気持ちが運命を決めるのです。
2. 積極的思考の力
天風の教えの核は「積極的人生観」です。
不平や愚痴を口にすれば運命は悪くなり、明るい言葉を選ぶことで心が強くなり、困難にも立ち向かえるようになります。
自分次第でどんどん人生を変化させることができます。
3. 呼吸と心の調律
天風は「心身統一法」を提唱しました。
特に呼吸法は重要で、深くゆっくりとした呼吸は心の安定をもたらし、不安やストレスを軽減してくれます。
4. 人生は一度きり
過去を悔やみ、未来を恐れてばかりいると、今を生きる力が失われます。
天風は「人生は今の連続」であり、「一瞬一瞬を積極的に生きること」が大切だと説きました。
5. 自己暗示と習慣の力
心は繰り返す言葉や行動によって形づくられます。
ポジティブな言葉を自分にかけ続ければ、潜在意識が書き換わり、行動や結果が変わっていきます。
僕も競技会で不安な時は、「おれならできる!」と呪文のように唱え続けています!
実践できること
本書を読んで「なるほど」と思うだけではなく、日常に落とし込むことが大切です。以下は誰でもすぐに始められる実践法です。
毎朝「今日は素晴らしい一日になる」と声に出す
言葉には力があります。
ポジティブな言葉で1日を始めると、心の状態が前向きになります。
深い腹式呼吸を意識する 1日数回でも構いません。
呼吸を整えるだけで、イライラや不安が軽くなります。
否定的な口癖をやめる
「疲れた」「面倒くさい」「どうせ無理」を減らし、「できる」「大丈夫」「楽しみ」と言い換えましょう。
小さな成功を積み重ねよう
「今日は5分早起きできた」「嫌なことを笑顔で対応できた」など、日常の小さな達成を大切に。
今を生きる練習をする
食事をスマホを見ずに味わうなど、「今ここ」に集中する習慣を持ちましょう。
まとめ
『中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本』は、自己啓発に初めて触れる人にもわかりやすい導入書であり、すでに天風哲学を知っている人にとっても復習や再確認に役立つ一冊です。
特に心に響いたのは、「心のあり方が運命を変える」 というシンプルな真理。私たちは外部の環境や出来事に振り回されがちですが、実際には「自分の心をどう保つか」で未来は大きく変わっていきます。
この本をきっかけに、日常生活の中で少しずつ「積極的人生観」を実践してみてください。たとえ小さな一歩でも、それがやがて大きな変化につながるはずです。
「もっと前向きに、自分らしく生きたい」と願うすべての人におすすめできる一冊です。