先日、自民党の総裁選挙が行われ、高市早苗さんが見事当選されました。
誠におめでとうございます!
僕は元々政治に興味がなかったのですが、物価が高騰し、金利が上がり、実生活に影響が出てきて「この先どうなるんだろう」という不安が膨らんできました。
そんな問いに真っ向から向き合ったのが、高市早苗氏の編著『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』です。
この本は、政治家や有識者が集い、経済・エネルギー・科学技術・防衛・教育など多方面から日本の立て直しを語る政策提言書。
しかし難解な政治書ではなく、「私たち国民一人ひとりがどう行動すべきか」を考えさせられる内容になっています。
この記事では、『国力研究』の要点を5つにまとめ、読後すぐに実践できるヒントを紹介します。
📘 書籍情報
- タイトル:国力研究 日本列島を、強く豊かに。
- 編著:高市早苗
- 出版社:育鵬社
- 発売日:2024年
目次
本の簡単な紹介
『国力研究』は、日本が抱える構造的課題を俯瞰しながら、「強く豊かな日本」を再構築するためのビジョンを描いた一冊です。
編著者である高市早苗氏は、経済安全保障・科学技術政策などに精通する政治家として知られ、国の根幹をどう立て直すかを真剣に問います。
また、複数の国会議員や専門家が章ごとに寄稿し、実際の政策提言に近い具体的な議論が展開されている点も特徴です。
つまりこの本は、単なる思想書ではなく、「日本という国家の設計図」ともいえる構成になっています。
要点5選
経済の自立なくして国家の独立なし
本書の中核を成すテーマは「経済の自立」です。
日本は長らくグローバル依存の構造にあり、製造拠点の海外流出やエネルギーの輸入依存が深刻なリスクを招いています。
高市氏はこれを「経済安全保障の崩壊」と呼び、以下の三点を提案しています。
- 中小企業の技術開発支援と国内回帰
- 地方経済の再生を軸にした分散型国家構造
- 国内生産力の回復による雇用と税収の安定
この章を読むと、経済政策が単なる数字の話ではなく、「暮らしの安全」と直結していることが実感できます。
科学技術立国の再生
かつて「技術の日本」と呼ばれた時代がありました。
しかし今、研究予算の削減や若手人材の海外流出などにより、その地位は危うくなっています。
高市氏は、「科学技術は未来への最大の投資」と強調。
AI、宇宙、量子技術、再生医療など、次世代を担う分野への国家的支援の拡充を訴えます。
また、「失敗を恐れず挑戦できる社会」づくりが、科学の発展を支える土台になると指摘しています。
エネルギー安全保障の確立
エネルギーの安定供給は、経済にも防衛にも直結する「国の生命線」です。
本書では、再エネ推進だけでなく、原子力や火力の現実的な運用を含めた「エネルギーミックス戦略」の必要性が語られています。
また、地方分散型エネルギーやスマートグリッドの普及など、地域の力を生かす視点も印象的です。
理想論に偏らず、「現実的な安全保障」を考える章として多くの読者に響くでしょう。
国防と外交のバランス
防衛力の強化は、単に軍事費を増やすことではありません。
高市氏は、「外交と防衛の両輪」を掲げ、抑止力による平和維持の重要性を解説します。
自衛隊の装備更新だけでなく、宇宙・サイバー空間など新領域での対応強化にも言及。
さらに、外交面では「信頼を積み重ねる日本らしい安全保障」を提唱しています。
この章を読むと、国防を「戦うため」ではなく、「守るため」に考える視点が得られます。
国民意識の覚醒
『国力研究』の最終章では、「国の力を決めるのは、最終的に国民の意識である」と明言されています。
教育・文化・メディアリテラシーなど、私たちの“意識”が国の未来を左右するという主張です。
この章には、「国家観」という言葉が何度も登場します。
それは愛国心を押し付けるという意味ではなく、「自国の文化に誇りを持ち、次世代に継承する責任」を持つこと。
読むほどに、自分の生き方と国のあり方を重ねて考えさせられます。
私たちが実践できること
読後に「自分には何ができるのか?」と感じたあなたへ。
本書のメッセージを日常で生かす5つの行動を紹介します。
ニュースを「深く読む」
ただ受け取るだけでなく、背景や影響を考えながら読む習慣をつけましょう。政治経済の理解が、自国を守る力につながります。
国産製品を選ぶ
地元企業や日本製の製品を購入することは、国内産業への直接的な応援です。
「消費は投票」という意識を持ちましょう。
地方に貢献する
旅行やふるさと納税、地域産品の購入など、地方経済を支える小さな行動が国力の分散化につながります。
学びを続ける
科学技術立国を支えるのは、国民一人ひとりの知的成長です。読書・資格・勉強を「投資」として楽しみましょう。
意見を発信する
「誰かがやってくれる」ではなく、自分から動く。SNSや地域活動など、声を上げることが社会を変える最初の一歩です。
まとめ
『国力研究』は、政策の本でありながら、「日本人としての誇り」を取り戻すための思想書でもあります。
経済・防衛・科学・教育。どのテーマも難しく見えますが、根底に流れているのは「人の意識が国をつくる」という普遍の真理です。
この本を通じて、あなたは“国を良くするために何ができるか”を考えるようになるでしょう。
それが、著者たちが最も伝えたかった「国力」の意味です。
この先、高市総理がどのような政策を打ち出していくのか期待したいと思います。
それだけではなく、僕たち国民も人任せにならずに当事者意識を持っていきたいなと思います。
では!
📖 一歩を踏み出したい人におすすめ
・社会や政治に関心を持ち始めた方
・ニュースの背景を深く理解したい方
・「この国を良くしたい」と思う全ての人へ