【書評】『移動する人は上手くいく』|行動力が人生を変える理由

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「このままの生活でいいのだろうか…」
漠然とした不安を抱えながらも、結局いつもと同じ日常を繰り返してしまう。僕自身も以前はそうでした。

会社と自宅を往復し、同じコンビニで朝食を買い、いつもの仕事を淡々とこなす。休日は近所のスーパーに行って疲れて眠るだけの日常。SNSを眺めれば、旅行やイベントに参加している人が楽しそうに見える一方で、自分は何も変わらない。頭では「行動しなきゃ」とわかっていても、一歩を踏み出せない…。

そんなときに出会ったのが、長倉顕太さんの『移動する人は上手くいく』です。
タイトルの通り、この本は「移動」こそが人生を変える最大の行動であると説いています。移動といっても、ただ物理的に場所を移すだけではありません。新しい環境に飛び込み、人と出会い、情報を得て、自分の世界を広げるための手段なのです。

本記事では、この本の要点を整理し、さらに今日から実践できる方法を紹介します。読み終えたとき、きっと「少し動いてみようかな」という気持ちになれるはずです

目次

本の要点4選

移動して環境を変えること

多くの人は今の人生を変えたいと思い、ダイエットをしたり、毎日読書をして賢くなりたい!などと息巻くが、数日もするとその思いは薄れ、うだつの上がらない変わらない日常に戻ってしまいます。

3日坊主というやつです。

この書籍では「意思ではなく、環境を変えないと人生は変わらない」と繰り返し伝えてくれます。

環境を変えることで、人生を変化させる仕組みを作るということが大切です。

一つの場所に留まることなく、移動し続けることが重要です。

実際に著者はホノルル、サンフランシスコ、東京、大阪、京都など15年以上行き来する生活を続けていて、年収も年々向上させています。

1つの場所に定住すると選択肢が減り、不幸になりやすくなる

人間は一つの場所に留まると、そこでする仕事しかできなくなると無意識に思ってしまうことが多いと思います。

特にサラリーマンをしていると、自分はこの仕事しかできないから、定年まで辞められない!

とか独立や起業はリスクもあるし、なんか怖い。そもそも安定した今の職場で働きたい!

など自分の限界や可能性を縛ってしまっている人は非常に多いと感じます。

多くの人は、自分の本来持っている能力に気づけていません。

逆に言うと、今のルールが通じない場所に身を置くと、本来の能力が開花しやすくなります。

その凝り固まった思考や洗脳を解き放つ手段が「移動する」ことです。

旅行に行って、不慣れな環境や、新しく出会う人などと接することで脳が活性化され、問題解決能力が高まる

例えば、海外にバックパック一つで旅に出ることを想像してみると、言葉も通じないし、どうやって移動すればよいか分からなくて路頭に迷うことがあると思います。

そんな時、普段は省エネ活動している脳が覚醒し、フル活動します。

環境が変わることで、普段眠っている能力が嫌でも引き出されて、覚醒していくイメージです。

のんびりしていると、死んでしまうような状況では変化せざるを得ないからです。

だから、筆者は環境を変えろ!としつこく言い続けています。

脳に刺激を加えるという意味でも移動することは有効です。

なぜこれだけ良いことが多いのに私たちはなかなか移動できないのか

ではなぜ良いと分かっていても、なかなか移動できないのだろうか

結局、人類は「安定」が欲しくて「定住」を選びました。

そして、いまだに本能的に「安定」を求めてしまっています。

しかし、安定を求めすぎると、結果的に自分の可能性を狭めてしまう

今の変化の激しい時代に「安定」ということは存在しません。

終身雇用も崩壊し、いつ自分の会社がつぶれるかもしれない状況で、安定を求めることこそ結果的に不安定につながります。

リスクを冒さずに、安定を求めることこそが大きなリスクなわけです。

著者は移動することで、自分の能力を開花させ、人生を変えることを願っています。

具体的にすること5選

①年に4回は海外へ、年に4回は国内旅行へ行くこと

移動することで、人生を変化させるためには、移動することに慣れる必要があります。

ただ、急にアメリカに移住する!と思ってもなかなかすぐに引っ越ししよう!と思って引っ越す人は少ないと思います。

なので筆者は移動体質になるために、まずは旅行に行くことを推奨しています。

いきなりハードルを高くするのではなく、低いハードルを設定するようにしましょう!

どこに行くにせよ、移動することそのものに意味があります。

少しずつ移動体質になっていきます。

②会社を辞めて独立する

筆者は選択肢を増やす手段として、移動することを繰り返し伝えています。

「選択肢を増やす」ことを考えた時に会社員は

「誰と働くか」 「どこで働くか」 「いつ働くか」

を自分では選べません。

生殺与奪の権利を自分で持てていない時点で、会社員でいることが最大のリスクになります。

独立することでこの3つは自分で選択できることになります。

もちろん独立しても立ち行かなくなることもあるだろうし、そもそも向いていない人もいるでしょう。

ただやってみないことには何も始まりません。

今すぐ動き出しましょう!

③移動しながら仕事をする

自宅や職場で仕事をすることで、はかどることがあります。

今はパソコン一つで仕事ができる時代です。

例えば筆者は新幹線に乗車する時はあえて乗車時間が長い「こだま」や「ひかり」に乗るそうです。

移動時間に集中して仕事をすることで生産性が上がります。

あなたも家ではブログの執筆ができなくても、スタバではすらすら文章が書けるときありませんか?

結果的に生産性が上がるのであれば、やらない手はないですね!

④毎日同じ時間に同じことをして、続ける癖をつける

とにもかくにもなにかを成し遂げようとすれば、継続することなしに上手くいくことはないです。

毎日同じ時間に同じことをすると、自然と継続体質になり、気づいたらとんでもない場所にたどり着けるかもしれません。

僕も今は週1回ブログ記事を執筆する為に、毎日朝5時半にはパソコンを触るようにしています。

ひとたび継続の波に乗ると、継続しない日があると気持ち悪く感じることになります。

とにかく継続は力なりという言葉通り、頑張っていきましょう!

⑤間違っているかどうか考えずに見切り発車する

考えてばかりで一歩が踏み出せない!という方は多いと思います。

仮にやり方が間違っていても、走りながら軌道修正をしていけば、結果的にそれが最短距離です。

とにかくスタートをすることがなによりも大事です。

ぼくも今のブログ執筆も、答えがない中試行錯誤をしています。

まずは始めてみましょう!

まとめ

『移動する人は上手くいく』は、私たちに「変化は行動からしか生まれない」という当たり前だけど忘れがちな真理を思い出させてくれる一冊です。

  • 環境を変えることで人は変わる
  • 出会いが人生の可能性を広げる
  • 鮮度の高い情報は現場にある
  • 行動しなければ変化は訪れない
  • 移動は未来への投資

もし今、「現状を変えたいけれど何をすればいいかわからない」と悩んでいるなら、まずは小さな移動から始めてみてください。近所の図書館に行く、普段会わない友人に連絡してみる、それだけでも立派な第一歩です。

人生は止まっているときには変わりません。動いた分だけ、新しい景色と未来が広がっていきます。

まずは1歩踏み出しましょう!!

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