――でも、なかなか言葉にできない本音
突然ですが、僕たちインストラクターは、常々
本当はもっとたくさんのことを伝えたい。
と思っています。
まず、初心者の方は基本的に「乗馬」というスポーツについて、知らないことが多いです。
知らないということは、未知との遭遇なので基本的に「怖い」という感情になりがちです。
まず、馬という生き物に日常触れ合うことはほぼほぼないでしょう。
馬がどんなことに「喜び、怒り、哀しみ、楽しむ」のかは分からないと思います。
また、実際に馬に騎乗する際もどのように合図を送って動かして、曲がって、ブレーキをして、という基本的な合図も分からないことがほとんどでしょう。
みなさんも子どもの頃に自転車に乗る練習をされたことと思いますが、最初からどうやって乗るかを知っている人はいなかったのではないでしょうか。
自転車の乗り方を教えるように、乗馬全般のことを教えることが我々インストラクターの仕事なんです。
しかし、現実は
- 時間が限られている
- 初心者は情報で溺れやすい
- 伝えすぎると混乱させてしまう
結局伝いたいことの半分も伝えられないまま、一日が過ぎていきます😢
だから
👉 あえて言わないこと
👉 飲み込んでいる本音
が、実は山ほどあります。
今日はそれを全部出して、本音をさらけ出そうと思います。
「できない」のは当たり前。むしろ正常です。
正直に言います。
初心者が最初からできたら、僕らが困ります。
それこそ仕事が無くなってしまいます(笑)
- バランス取れない
- 合図が伝わらない
- 馬が動かない
全部「普通」です。
インストラクターは
❌「またできてないな」
とは思っていません。
✅「今、経験値を溜めてる段階だな」
と思っています。
なので、気楽に僕の本音に付き合ってもらい、今後の乗馬ライフに生かしてもらえたらなと思います。

目次
初心者のあなたに伝えたいこと9選
①あなたは馬に嫌われていません
初心者ほど「馬に嫌われてる気がする」と言います。
馬房に迎えに行って名前を呼ぶと振り向いてくれない。
馬装している時も、もぞもぞ動いてしまう🤷♂️
騎乗していても、全然動いてくれない!
今日も馬と分かり合えなかったな。。。悲しい😥
なんてことは日常茶飯事です。
でも、はっきり言います。
馬は、あなたを嫌っているわけではありません。
馬が見ているのは
- 体の使い方
- バランス
- 緊張
- タイミング
- 馬に接する態度
人格でも、性格でもありません。
馬が動かない=嫌われてるではなく
👉 合図がまだ整理されていないだけ。
最初からスイスイ馬を動かせる人を僕は見たことないです(笑)
また、馬と初めから友好関係を築ける人も見たことないです。
まずは、馬を知り騎乗方法を理解し実践する。
この積み重ねが「乗馬」というスポーツの上達方法だと感じています。
まずは「馬」という生き物を知ることから始めましょう!🐎
『馬のきもち』を読んだら乗馬が別競技になった話|インストラクターが本気で推す“馬目線”の教科書 | 馬と向き合って18年
②怖いと思うのは、普通です
これ、本当に言いたい。
怖いと思う初心者ほど、真面目で安全意識が高い。
インストラクターが一番怖いのは
- 怖さを隠す人
- 無理に強がる人
- 警戒心が無い人
- 馬を怖いと思っていない人(蹴ったり、噛んだりしないと本気で思っている)
- 馬をなめている人
です。
怖い=ダメ
ではなく
👉 怖さを自覚できている=成長の入口。
危険を回避することは、馬と正しく接している証拠です。
適当に接していると、馬はそれを見抜いてしまいます。
怖がっていいんです。
僕も乗馬を始めた時は、馬は体が大きいしとにかくビビっていました😰
怖がりすぎるのも良くないですが、適度に怖がり警戒心や緊張感を持つことは、乗馬をしていく上で必要不可欠なことだと思っています。
馬が怖がる場面を徹底解説🐎
レッスン中の馬が怖がる場面⑪選|現役インストラクターが教える“あるある事例”と安全な対処法 | 馬と向き合って18年
③インストラクターは、あなたを比べていません
隣の人と比べて「自分だけ成長速度が遅い」と感じていませんか?
でも僕らは
- その人の年齢
- 運動経験
- 体格
- 緊張の強さ
- バランス
- 性格
全部見ています。
横並びで比べていません。
見ているのは
👉「昨日のあなた」と「今日のあなた」。
乗馬というスポーツの魅力は自分のペースで上達を実感できることです。
ここは集団ではなく個人スポーツの強みと言えるでしょう。
まずは、自分の成長にフォーカスし上達するためには今なにが必要なのかを常に自問自答し続けることが、一番の近道です。
皆さんも、他人と自分を比べるのではなく、過去の自分と比べて成長しているかに目を向けてみてはどうでしょうか?
自分史上最高を目指して、地道に努力を積み重ねましょう!
気づいたらとんでもない場所にたどり着く日もくるかもしれませんね😊
④一度に全部できると思わなくていい
本音を言うと、
初心者に
- 姿勢
- 脚
- 手
- 視線
- 馬の動き
同時に全部できるなんて、1000%無理です。
例えば、初めて行ったトレーニングジムで機材の使い方や、システム、料金プランなどを説明されたとしましょう。
あなたはどの程度記憶できますか?
おそらく1割にも満たないでしょう。
乗馬も同じで、色々言われたところで、できることは限られます。
だから僕らインストラクターは
👉「今日はこれだけ」
を決めています。
例えば、
「前を見て騎乗する」
「拳が上に上がらないように」
「姿勢よく乗る」
など1個だけでもいいので、やり遂げましょう✌️
できなかった他の部分は
**“今は気にしなくていい場所”**です。
1個ずつできることが増えてくると、無意識にできることも増えていきます。
そうすると、同時進行で新しいことを意識して進めることができるようになります。
同時進行でできることが増えてくると、成長速度が加速します。
⑤注意される=ダメ、ではありません
これも誤解されがち。
インストラクターが注意するのは
👉 伸びる余地がある人だけ。
- 危ない人
- 上達しそうな人
- 今言えば変わる人
には必ず声がかかります。
本当に何も言われない時の方が正直、心配です。
注意されると落ち込んだり、辞めたいなと思うこともあるでしょう。
そんな時は、
「気にかけてくれるんだな!」
とポジティブにとらえましょう!
伸びしろがあるからこそ、声をかけられるんです😊😊

⑥上達が遅く見える人ほど、後で伸びる
これは長年見てきた事実。
- 最初ゆっくり
- たくさん悩む
- 感覚を言葉にしようとする
- 頭で理解しようとする
人ほど
👉 ある日、急に点と点が線で繋がります。
派手にできる人より「分からない」を大事にしている人の方が最終的に安定します。
分からないことを次回までに解決できるように考えて、実行することが上達の近道です。
僕らもアドバイスはしますが、最終的に実行に移すのは皆さんなのです。
騎乗日記をつけるなどして、今日出来た事出来なかったことを記してみてください。
後で客観的にその日記を見直した時に、自分の成長に気づけるでしょう。
ただ、出来なかったことを書きすぎると落ち込んでしまうので、出来た事の割合を8割くらいにすることをお勧めします(笑)
⑦楽しめていなくても、やめなくていい
正直に言います。
最初の数ヶ月、楽しくない人は多いです。
- 必死
- 余裕ゼロ
- 上達しない自分に腹が立つ
僕も最初はまったく乗馬を楽しめませんでした。
でもある日
- 馬が少し応えて走ってくれた
- 力が抜けてリラックスできた
- 景色を見る余裕が出た
- これが走る時の感覚か!と感じることができた
その瞬間、世界が変わります。
どんなスポーツもですが、なにも努力しないで急に上達することはありません。
苦しみ悩みながらも、継続して努力した先に、必ず成長した自分に出会えます。
⑧インストラクターは「一緒に悩みたい」
みなさんに伝いたいことは、
僕たちは正解を押し付けたいわけじゃないんです。
- どう感じたか
- どこが怖かったか
- 何が分からなかったか
それを聞けると
指導の精度が一気に上がります。
抽象的なアドバイスが個別具体的なアドバイスに変化します。
そこからが上達への近道なんです!
⑨本当に一番伝えたいこと
最後に、これだけ。
乗馬は決して「できる人のスポーツ」じゃないです。
- できなくて
- 分からなくて
- 怖くて
- それでも来てくれる人
その人のためのスポーツです。
最初は誰もが初心者です。
みんなスタート地点は同じです。
とにかく目標を持ってそこに突き進んでください!
インストラクターは
あなたを評価する立場じゃない。
👉 一緒に上達するパートナーです。
一緒に伴走するので頑張っていきましょうね!

まとめ
もし今、あなたが
- つまづいている
- 落ち込んでいる
- 向いてないと思っている
なら、断言します。
あなたは、ちゃんと乗馬をしています。
続けていい。
悩んでいい。
聞いていい。
それができる人ほど
馬は、必ず応えてくれます。
一足飛びに上達する方法を僕は知りません。
でも、継続して少しづつ上達し、乗馬の楽しさを実感する方法なら知っています。
なぜなら僕も通ってきた道だからです。
僕には今まで経験したこと以上のことを皆さんにお伝えすることはできません。
しかし、自分に伝えられることはこのブログに記していきたいと本気で思っています。
今後も壁にぶち当たることもあるでしょう。
そんなときはこのブログに戻ってきてください。
きっと新しい発見があるはずです。
一緒に頑張っていきましょう!🐎
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