『馬のきもち』を読んだら乗馬が別競技になった話|インストラクターが本気で推す“馬目線”の教科書

おすすめ書籍レビュー

✔ 合図を出しているのに動かない
✔ 言われた通りにやっているのにうまくいかない
✔ 「もっとしっかり!」と言われて混乱する

……これめちゃめちゃあるあるなんです🤣

頑張れば頑張るほど上手くいかない→落ち込む→辞めたくなる

このサイクルは初心者あるあるなんです。

でも断言します。
それ、あなたのセンスがないわけでも、運動神経が悪いわけでもありません。

原因はたったひとつ。
**「人間の感覚だけで馬に乗っている」**から。

私自身、乗馬インストラクターとして18年以上現場に立ち、
初心者から競技者まで数えきれないほどの騎乗を見てきました。

そしてずっと感じていたのがこれ👇

技術の前に
「馬がどう考えているか」を
知らない人が多すぎる。

そんなモヤモヤを、
**ドンッ!!!**と一気に言語化してくれたのが
今回紹介する
**『馬のきもち(HOW TO THINK LIKE A HORSE)』**です。

正直に言います。
✔ 難しい理論書ではありません
✔ 根性論もありません
✔ 精神論でもありません

なのに——

✔ 馬が急に素直になる
✔ 合図が軽くなる
✔ 無駄に怒らなくなる
✔ 乗馬が一気に楽しくなる

もっと早く読めばよかった…
インストラクター人生で、そう思った数少ない一冊です。


目次

② 本を読んで実際の乗馬に活かせること10選

① 馬は「理解」ではなく「予測」で動いている

馬は人の言葉を理解して動いていません。
常に考えているのは、
**「次、何されるんやろ?」**です。

つまり
✔ 合図が毎回違う
✔ タイミングがバラバラ

これだけで、馬は混乱します。

👉 合図は「説明」ではなく「合図」
👉 毎回同じ=馬が安心

ここが腑に落ちるだけで、騎乗が変わります。


② 人の“無意識の動き”が一番怖い

いきなり動く
いきなり跨る
いきなり引く

人間からすると普通。
でも馬からするとホラー映画です。

エクソシストです(笑)

本書を読むと
✔ なぜ馬がビクッとするのか
✔ なぜ触るだけで嫌がるのか

全部、馬側の理由で説明されています。


③ 馬は「失敗」より「不安」が嫌い

これ、めちゃくちゃ大事です。

馬は
間違えたから怒られる
正解が分からないから不安

人が曖昧な合図を出すほど
馬は「どうすればええの…?」状態になります。

👉 強くする前に
👉 はっきりさせる

これだけで馬の反応が変わります。


④ 馬は人の感情をガチで拾う

緊張してる
イライラしてる
自信がない

……全部、バレてます😂

「上手い人ほど力が抜けている理由」
「ベテランほど静かな理由」

この本を読むと
**“馬にとっての安心感”**が何か分かります。


⑤ 馬は上下関係より「安心できる相手」を選ぶ

強く引く
抑え込む
怒鳴る

一瞬は効きます。
でも、長続きしません

馬がついてくるのは
✔ 強い人ではなく
✔ 分かりやすい人

この視点、めちゃくちゃ大事です。


⑥ 馬は「意味のない指示」が一番苦手

なぜ止まる?
なぜ曲がる?
なぜ今それ?

人が目的を持っていないと
馬も動けません。

👉 目的 → 合図
👉 合図 → 動き

順番が逆になると、全部崩れます。


⑦ 馬の視野は人間の何倍も広い

人が気づかない
音・影・動き

馬は全部拾っています。

だから
驚く=悪
ではありません。

「驚く理由」を理解すると
馬を見る目が変わります。


⑧ 馬は成功体験でしか覚えない

怒られて覚えるのではなく
**「これで合ってたんや!」**で覚える。

だから
小さな成功
すぐ褒める

これが最強。


⑨ 馬は“楽な選択”を一瞬で覚える

クセ
逃げ
言うことを聞かない

ほぼ全部、人が作ってます

日常の扱い方
扶助の出し方
止め方

ここを変えると、馬も変わります。


⑩ 馬目線=甘やかし、ではない

これ、よく誤解されます。

馬目線に立つと
👉 指示はむしろ厳密
👉 でも無駄がない

結果、
乗りやすくて、前向きな馬になる


③ 現役インストラクターの実体験3選

実体験①

合図を減らしたら、急に動き出した初心者

「もっと合図して!」
→ 実は逆でした。

余計な合図を減らした瞬間
馬が「分かった!」顔になる。

これ、本当にあります。


実体験②

言うことを聞かない馬の正体

問題は馬じゃない。
人が焦っていただけ。

落ち着いた瞬間
嘘みたいに動く。


実体験③

怒るのをやめたら、前に出た

怒らない=甘やかし
ではありません。

分かりやすくなっただけ

馬はそれに応えただけでした。


④ まとめ

『馬のきもち』は
✔ 技術書に疲れた人
✔ 伸び悩んでいる人
✔ 馬との関係に悩んでいる人

全員に刺さります。

テクニックの前に
視点を変える。

それだけで
乗馬はもっと楽しく
もっとシンプルになります。

正直、
👉 迷っているなら
👉 まずこの1冊

インストラクターとして
胸を張っておすすめします

馬の気持ちを分からずして乗馬が上手くなることはありえません。

この書籍を読んで、馬の気持ちを知ることから始めましょう!!

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