こんにちは!かずまるです。
「練習では上手くいくのに、本番になると頭が真っ白になる…」
「緊張でいつもと全然違う動きになってしまう…」
「競技が終わったあとに『なんであそこでああなったんやろ』って後悔する…」
これ、めちゃくちゃよく聞きます。
馬場馬術の競技者なら一度は経験してるんじゃないでしょうか。
実はこれ、技術の問題じゃないんです。
メンタルの仕組みの問題です。
仕組みがわかれば対策できます。
今回は長年インストラクターとして選手を見てきた経験をもとに、本番で崩れない思考パターンをお伝えしますね!
「メンタルって生まれつきじゃないの?」って思ってる人もいると思いますが、メンタルは練習で磨けます。
技術と同じです。
この記事を読んで、ぜひ実践してみてください。
目次
なんで本番だけ崩れるの?脳の仕組みから解説します
人間って「評価される」と感じると、脳が普段と違う動きをするんです。
練習中は「こうしてみよう」「あ、これいい感じ」って感覚で動けてる。
このとき脳はリラックスした状態で、体が自然に動きます。
でも本番になると「失敗したらどうしよう」「うまくやらなければ」「審判に見られてる」って思考に切り替わる。
これが体を固くするんです。
脳科学的に言うと、プレッシャーがかかると「扁桃体」が活発になって、ストレスホルモンが出ます。これが筋肉を緊張させて、普段できてることができなくなる原因です。
そして馬はその緊張を敏感に感じ取ります。
騎手の体が固まると、その感覚が馬に伝わって馬も固まる。
これが「本番だけ崩れる」の正体です。
技術じゃなくて、脳と体の反応の話なんですよね。

本番中は「結果」じゃなくて「今の馬」だけ見る
点数を取ろうとすると、かえって点数が取れない。
これ、逆説的に聞こえますよね。
でもほんとにそうなんです。
競技中に「今の動作、審判にどう見えた?」って考えた瞬間、次の動作への準備が遅れます。
頭が過去に行ってしまってるから。
「今の移行うまくできたかな」って気になってる間に、次の隅角を通りすぎてしまう……そんな経験、ありませんか?
僕はめちゃめちゃあります!
本番中に意識を向けるべきはただひとつ。「今、この馬はどんな状態か」
具体的には:
- 馬が前に出てるか
- コンタクトは適切か
- 馬のリズムは安定してるか
- 次の動作の準備は間に合ってるか
これだけでいいんです。
審判のことは忘れていい。
点数のことも忘れていい。
今この瞬間の馬に集中することが、結果的に一番良い点数につながります。
「うまくやろうとしない」ための練習法
本番に強くなるには、練習中から意識を変えておく必要があります。
おすすめ:演技中に心の中で実況する
「今、速歩に移行した。馬の後肢がちゃんとついてきてる。次の隅角まで3歩……右の隅角を踏んだ。馬の首が少し硬いな、もう少しリラックスさせよう……」
こうやって「今ここ」に意識を向ける実況をしながら乗る練習をすると、本番でも同じ状態を再現しやすくなります。
「うまくやろう」っていう雑念が入りにくくなるんですよ。
最初はちょっと変な感じがするかもしれないですけど、慣れると演技への集中力が全然違います。
頭が「今この瞬間」に固定されるイメージです。
ぜひ次の練習から試してみてください!
もうひとつ:「うまくいかなかった練習」も積極的に経験する
これ、ちょっと意外かもしれませんけど。
本番に強い選手って、練習中に「うまくいかなかった状況からの立て直し」を経験してるんです。
逆に、練習では常にうまくいってる状態しか経験してない選手は、本番でちょっと崩れたときに対処できなくなります。
だから練習中にあえて難しい条件を作ったり、「今日は少し調子悪いな」って感じの日でも演技の通し練習をしてみたり。
「うまくいかない状態からどう立て直すか」を体で覚えておくことが、本番の強さにつながります。
緊張は「消そうとしない」
よく「緊張しないようにしたい」って言う選手がいます。
気持ちはめちゃくちゃわかります。
でも緊張は消せないんですよね。
消そうとすると余計に意識してしまう。
正しい付き合い方は、「あ、緊張してるな。それだけ本気でやりたいってことやな」と認めること。
緊張ってエネルギーが上がってるサインなんです。
うまく使えば集中力になります。
「緊張してる=失敗する」じゃなくて、「緊張してる=本番モードに入ってる」って解釈を変えるだけで、体の反応が変わってきます。
私がよく生徒さんに言うのは、「緊張してないやつは本気じゃないんや」ってこと(笑)。
緊張してるってことは、それだけ真剣に取り組んできた証拠です。
誇っていいんですよ。
緊張したときにおすすめの対処法
- ゆっくり深呼吸する(息を吐くことを意識する)
- 足の裏が地面についてる感覚に意識を向ける
- 「今できることをやるだけ」と声に出す
- 好きな馬の顔を思い浮かべる(笑)
これ、どれも「今ここ」に意識を戻すための方法です。
「失敗したらどうしよう」って未来に飛んでいく意識を、今この瞬間に引き戻す効果があります。
演技中にミスが出たときの立て直し方
演技中にミスが出たとき、頭の中で「あーやってしまったー…」って引きずると、次の動作にも影響します。これ、あるあるですよね。
プロの選手がやってること、それは超シンプルで。ミスをしたら即、次に切り替えるだけ。
過去の動作はもう変えられません。
でも次の動作はまだ自分が決められます。
具体的には、ミスをした直後に心の中で「次!」と言う練習をしておくといいです。
「次!」って言うことで、意識が強制的に前に向きます。
ミスの直後に「次、しっかり移行しよう」って前を向ける人が、最終的に良い点数を出してます。
これはほんとに何度も見てきました。
「でも、ミスをしたら気になってしまうのは仕方ないんじゃ…」って思いますよね。
確かにそうです。
だから「気にしない」じゃなくて「次に切り替える」。
この違いが大事です。
試合前夜にやると効果的なこと
緊張で眠れない夜ってありますよね。
そんなときにおすすめなのが……
ベストな演技を頭の中で映像として再生する
失敗のイメージじゃなくて、自分が一番うまくいったときの演技を、できるだけ細かく思い出す。
馬の動き、体の感覚、蹄の音、会場の雰囲気まで。
これはスポーツ心理学で言う「イメージトレーニング」ですが、馬場馬術って演技の流れが決まってるから特に向いてるんです。
入場から最初の停止、速歩への移行、駈歩の部分……順番通りに映像を再生できます。
やったことない人はぜひ一度試してみてください!
最初はうまくイメージできないかもしれないけど、繰り返すうちに鮮明になってきます。
眠れないときのマインドセット
前日の夜、緊張して眠れないことがあると思います。
そのときに「眠れない、どうしよう」ってなるとさらに眠れなくなります。
「眠れなくてもいい、横になって目を閉じてるだけで体は休まる」って思えると、だいぶラクになります。
実際、横になって目を閉じてるだけでも、脳と体はある程度休まります。
眠ることにこだわりすぎないのがコツです。

よくある質問:「メンタルを鍛えるにはどうすればいいですか?」
Q. 競技経験が少なくて、本番慣れしてないんですが…
本番慣れは経験を積むしかないのも事実です。
でも、競技以外でも「人に見られる」経験を積むことで、ある程度本番感覚に近づけます。
発表会や、他の人に演技を見せる機会を積極的に作ってみてください。
Q. 競技前に音楽を聴いたりするのは効果的ですか?
効果的です!
自分がリラックスできる音楽、もしくは気持ちが上がる音楽を競技前に聴くことで、気持ちの状態を整えやすくなります。
自分なりの「競技前ルーティン」を作っておくと、それをやることで「よし、本番モードや」って切り替えられるようになります。
Q. インストラクターに「緊張してる」って言っていいですか?
絶対言ってください!
インストラクター側からすると、生徒さんの状態を知れると適切なサポートができます。
「今日緊張してます」って言ってくれた方が、「じゃあ最初は軽めにウォームアップしよか」とか「深呼吸してみて」とかアドバイスできます。
緊張してるのを隠す必要はないです。
まとめ:本番に強い騎手の共通点
長年多くの選手を見てきて、本番に強い人にはこんな共通点があります。
- 結果より「今の馬の状態」に集中してる
- 緊張を敵だと思ってない(むしろ活用してる)
- ミスをしてもすぐ「次!」と前を向ける
- 本番の自分をある程度「信頼」してる
- 自分なりの「本番前ルーティン」を持ってる
技術は練習で磨くもの。でもメンタルも練習で磨けます!日頃から「今ここ」に意識を向ける習慣をつけることが、本番での強さにつながりますよ。
この3記事シリーズ(審判目線 → 直前準備 → メンタル術)、全部読んでくれた方はもう準備万端です。あとは本番で出すだけ!
一緒に頑張りましょう!
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