【書評】『歩く マジで人生が変わる習慣』|歩くだけで人生とビジネスが変わった私の体験

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「歩く」

これは僕たちが生まれてきてから、呼吸をするぐらい当たり前のように行ってきました。

ですが、みなさんは歩くことを深く考えたことはありますか?

この「歩く」ということにフォーカスしたのが池田光史氏の著書『歩く マジで人生が変わる習慣』です。

散歩は体に良いと、書籍やメディアで取り上げられたりしますが、その瞬間は「よし!毎日散歩しよう!」と決意するものの、なんだかんだ理由をつけて3日坊主で終わることありませんか?

僕も実際そうなってしまった一人です(笑)

ですが、この書籍を読めば歩くことのメリットや、なぜ歩くことが重要なのかを深く理解することができます。

この記事では、本書の要点と私自身が実践して感じた効果を紹介します。

ではいってみましょう!


目次

本の簡単な紹介|『歩く マジで人生が変わる習慣』とは?

著者の池田光史氏は、NewsPicksの記者として経営や働き方を長年取材してきた人物。科学的根拠や専門家への取材をもとに、歩くことが「仕事・睡眠・人間関係・メンタル」に良い影響を与えると解説しています。

様々な視点から「歩く」ということを考察しています。

テクノロジーが発達するにつれて、座る時間が増え、人類は歩かなくなり、身体を十分に使うことができず、不健康になっていく。

このままでは人類は幸福に生きていくことができなくなる。

そんな警笛を鳴らしているのがこの書籍です。

一見の価値ありです!


歩くことのメリット5選

脳が活性化してアイデアが浮かぶ

世界的に有名な企業や過去の偉人はよく歩きます。

かの有名なベートーヴェンやメタの創業者のザッカーバーグやAppleのジョブズも、よく散歩をしていました。

近年では歩きながらミーティングをする企業も増えています。

椅子に座っているよりも、歩きながらミーティングをする方が脳が活性化されて、どんどんアイデアが湧いてきます。

会議で煮詰まっていても、一息ついて散歩をすると解決策が思いつくということは皆さんにもありませんか?

また、散歩のメリットとして脳が成長し、大きくなるという研究結果があります。

一般的に脳は年を取ると小さく委縮し、認知症やアルツハイマー病になることがあります。

散歩をすることで、予防になるのであれば今日から始めましょう!

歩くと体にも良い影響がある

歩くことのメリットとして、

①血糖値や血圧が下がる

②長生きする

③がんや心疾患リスクが下がる

④不眠が改善し、ストレスも減る

⑤脳卒中リスクが下がる

このように良いことが沢山ありますが、

筆者の言葉 以下引用

歩くと健康上、いいことが目白押しなのではなく、人類は「歩かなくなったから、様々な不具合が起きている」と述べ、

僕たちは今、「都市化という人体実験」が現在進行形で起こっている時代を生きている。

という物語で「いま」をとらえると、あらゆる事象がすんなりと入ってくる。つまり、歩くことが「プラス」なのではない。

むしろ一つ一つ、人体の不具合というマイナスがゼロに戻っていくというイメージである

と述べています。

歩くことで、マイナス面をゼロに戻すという考察は興味深いです。

日本はかつて歩く先進国だった

江戸時代以降の日本は歩行大国でした。

参勤交代という制度の円滑を目的に整備された5街道(東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道)がやがて庶民の徒歩移動を支える社会インフラへ発展していきました。

一方でアメリカは世界的に見て「歩けない国」です。

国全体が超車社会で、都市部で歩行禁止区域になっている場所がほとんどです。

治安や道路状態によって、歩行することが危険な国も世界にはたくさんあります。

場所や地域によって制約があることは日本に住んでいると実感しにくいですが、世界全体を見渡すと日本は恵まれていると感じますね。

足は精密機器

以下引用

僕たちは、自分たちの「足」のことに、無頓着すぎるのかもしれない。

なぜなら、これほどの精密機器といて生まれつき備わった、「人体の奇跡」ともいうべき足のことを無視したシューズばかりを、いつも履いている

→現代の靴は人間の足の機能を発揮できる形状のものが少なく、阻害していると述べています。

革靴の形状は先が狭く、指を圧迫しています。

血流が悪くなり、足が変形し、姿勢が崩れ、身体の痛みに繋がります。

足に負担が少ない靴選びは非常に重要ですね。

自分の肉体が本当に欲しているかに気づくことが大切

以下引用

人類は物質的には望むものをほぼすべて手に入れたといっても言いが、物質的豊かさは、皮肉にも、自分の肉体が本当は何を欲しているかを意識させないようにしている。

何より、頭と手を使うだけで済む都市生活は5感を駆使することの大切さをも忘れさせる。

自然の中を歩くことは失いつつある好奇心や、日常では忘れさせられている欠乏の感覚を、鮮やかに呼び覚ましてくれる最高の場なのかもしれない。

僕たち人類の鋳型は、広大な大地を動き回り、長く過酷な狩猟と空腹を耐え抜いて歩き続けた時代に完成したのだから

→都市で生活していると、歩くことも少なくなり、座る時間が睡眠時間よる長くなるくらいです。

本来持っている自分の能力を開放するために、「歩く」ことは重要ですね。


今日からできる「歩く習慣」の実践法

朝10分だけ歩いてみる

私は朝の散歩を始めたことで、一日の集中力が上がりました。

継続して歩くことでより頭がクリアになるのを実感できます。

自然に触れてみる

山登りやキャンプをして、自然と触れ合うことで5感を刺激し、健康的な生活を実感。

人間が本来持っている感覚を取り戻すことができます。

考え事は「歩きながら」

机で悩むより、歩いていると自然と答えが浮かびやすいです。

煮詰まったら必ず歩くようにしています。

休日は街を探検

私は家族と「街歩き」をするようになり、コミュニケーションも増えました。

新しい刺激を得ることで、より散歩に対して前向きな気持ちが芽生えました。


まとめ|一歩が人生を変える

『歩く マジで人生が変わる習慣』は、歩くことを「健康法」から「人生を変える習慣」へと昇華させてくれる一冊です。

本を読む前は「ただ歩くだけで何が変わるの?」と思っていましたが、実際に実践すると――

  • 睡眠の質が上がる
  • 仕事効率が良くなる
  • 気分が安定する
  • 人間関係がスムーズになる

といった効果を体感できました。

もし今の生活に行き詰まりを感じているなら、今日から10分だけでも歩き始めてみてください。その一歩が、きっと人生を大きく変える一歩になるはずです。

それでは!

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