「学校にいきたくない」
ある日わが子が突然こんなことを言い出したら、みなさんはどうしますか?
「どう声をかけたらいいのか」「このままで大丈夫なのか」と、正解のない問いがぐるぐると頭を巡ると思います。
僕がこの本を読みだしたきっかけですが、実は僕の息子も現在進行形で不登校一歩手前をさまよっているからです。
藁にもすがる思いで、本を読み漁っていたところ、この書籍に出会いました。
森田直樹さんの『不登校は1日3分の働きかけで99%解決する』は、そんな親の焦りと孤独に寄り添い、今日から実践できる“やさしい関わり方”を示してくれる一冊です。
長い説教も、無理な押し付けもいりません。たった3分の“安心”で、子どもの心は少しずつ動き出します。
目次
本の簡単な紹介
著者の森田直樹さんはスクールカウンセラーとして多くの不登校相談を手がけてきた専門家です。 本書は「親が無理をしないで、でも確実に子どもの回復を後押しする方法」を具体的に示しています。 その核となるのが「1日3分の働きかけ」という、忙しい親でも続けやすい非常に現実的なアプローチです。

3つのポイント
自信の水をコップ一杯にする
子どものリソース(良いところ)を、毎日3つ以上見つけ、その時その場で、気持ちを込めて伝えることを、コンプリメントといいます。
「不登校の原因は、心の栄養不足である。心の栄養不足は、子どもの”自信の水”の不足」
と筆者は言っています。
子どもたちの心の中にコップがあり、このコップの中に自信の水が入っています。
このコップの水は学校や友達関係や様々なことに使われていて、この自信の水が無くなってしまうと不登校になりやすくなります。
周りから認められたり、親から愛情を受けたりして、自信の水を満たすことが心の発達につながります。
僕たち親ができることは、わが子のコップの自信の水を一杯にしてやることです。
子どもを褒める時は、「うれしさ」を加えるとより心のコップに「自信の水」がすっと入ってきます。
それがコンプリメントです。
子どもの自分の良さに気づかせる
子どもは意外と自分の良さに気づいていません。
自分の良さや強みが分かっていないと、自己肯定感が低くなり、「どうせ私なんて、上手くできない」
など自信を持てなくなってしまいます。
そんな子ども達にほんの些細なことで構わないので、感情を交えて褒めるということを繰り返すことで、コップの容量を大きくしたり、無くなってしまった水を補充することができます。
子供たち自身の良いところに気づかせて、伸ばすことが重要です。
自分で困難を乗り越える力を身に着ける手助けをすることが、親の役割だと思います。
1日の終わりにコンプリメントノートをつける
毎日3つのコンプリメントを記録することが大切です。
「記録を見て考える」ことが、親の意欲を高め、子どもに対する親の感を鋭くしていきます。
毎日記録することで、子どもの変化に気づくことができ、適切な場面でアドバイスできるようになっていきます。
3つのポイントを意識するだけで、子どもの自己肯定感が上がり、前向きな気持ちになっていきます。
本を読んでの感想
冒頭に書きましたが、現在我が息子は不登校の瀬戸際に立たされています。
今は小学校高学年ですが、今思えば2年前くらいから「学校が楽しくない」と言っていた記憶があります。
その段階でSOSを出していたのにも関わらず、そこにしっかり向き合えていなかったなと反省しているところです。
ただ、これは学びなおしの機会ととらえて子どもと向き合うきっかけになりました。
まずは子どもの良い点を見つけて、しっかり伝えて「コップ一杯の水を満たす」ことに全力を注ごうと思います。
彼自身が大人になって、そういえば子どもの時にあんなことあったなあと笑いあえる日が来ることを信じて今日も向き合っていこうと思います。

まとめ
子どもをお持ちの皆さんは今回の話を読んでどう感じましたか?
僕は子どもが「学校に行きたくない」と言ってくることは決してネガティブなこととはとらえていません。
むしろ、親を信頼しているからこそ面と向かって行きたくないと言えるわけです。
信頼関係が無い場合は、親に言えずに黙って嫌々学校に行く日々を送ることになるでしょう。
そうではないなら、このSOSは再び教育をやり直すチャンスが来たと捉えて、前向きに取り組みましょう。
僕はこの本を読んで、素直にそう思いました。
それでは次の記事でまたお会いしましょう!

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